PDFファイルの書面上に表示されているものの印刷したときの寸法、位置を測る方法 [PDF関係]
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目次
・注意事項
(1)紙に印刷しなくてもパソコンの画面上でPDFファイルの書面上に表示されているものの
印刷したときの寸法は測れる!
(2)測るための準備をする
(3)実際に測る作業をする
(3)-1 定規を使って測る方法
・タテ方向(上下方向)を測る
・ヨコ方向(左右方向)を測る
(3)-2 定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に寸法を測る方法
・最初に確認すること
・ナナメ方向を測る
・タテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)を定規を使わず個々に測る。
(4)測り終わったら最後は必ず画面キャプチャーをとっておく
(終了時にPDFファイルを「保存」をクリックしても長さ、位置を
測るために出した表示は保存されません!)
・画面キャプチャーをとる前にPDFの書面の範囲(拡大、縮小)調整する
・画面キャプチャ―をとる
・画面キャプチャーをオフィスソフト(ワード、エクセルなど)に貼りつける
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・注意事項
以下お含みおき下さいますようお願い致します。
注意事項その1:「Acrobat Reader DC」での操作を解説しております。
お使いのPDFリーダーや設定によっては出来なかったり
操作が異なったりしますのでご注意ください。
注意事項その2:ここで紹介する手順で測って得られた寸法はあくまでそのPDFファイルの元データの用紙サイズ(スキャンした場合はスキャンした元原稿の用紙サイズ)で印刷したときの寸法のことです。
元データ(スキャンした場合はスキャンした元原稿の用紙サイズ)とは異なる用紙サイズで印刷した場合はこちらの手順で測った寸法とは異なりますのでご注意ください。
元データの用紙サイズ(スキャンした場合はスキャンした元原稿の用紙サイズ)の大きさを確かめる方法は以下の2つの方法があります。
いずれの方法でも用紙サイズは寸法で「○○○mm×○○○mm」という形で表示されます。
・PDFファイルをAcrobat Reader DCで開いているときそのページの左下にカーソルをおくと左下に大きさが表示されます。
・[ファイル]→[プロパティ]→[概要]の「詳細情報」の欄の「ページサイズ」を見るでも確かめられます。
注意事項その3:寸法、位置を測り終わったらそのPDFファイルを閉じる前に画面キャプチャー(スクリーンショット)をとって下さい。
PDFを閉じた後で再びそのPDFファイルを開けても寸法、位置を測るために表示させた線や矢印のような表示は保存されませんのでご注意ください。(4)で詳しく説明致します。
(1)紙に印刷しなくてもパソコンの画面上でPDFファイルの
書面上に表示されているものの印刷したときの寸法は測れる!
PDFファイルの書面上に表示されているもの(文字列、線、枠、画像など)の印刷したときの寸法(大きさ、長さ)、位置を正確に測りたいときはありませんか?
実際に紙に印刷したものを定規で測るという方法を思い浮かべる方も多いと思いますが
実は紙に印刷しなくても正確にミリメートル単位で測る方法があります。
(2)測るための準備をする
PDFファイルをそのまま開いただけでは測れませんのでまず準備をする必要があります。
①画面左上の[ツール]をクリック
②[ものさし]をクリック
③[ものさしツール]をクリック
④カーソルが「+」になっている位置で【右クリック】して
表示されたメニューの中から[定規を表示]をクリック
⑤左端と上端に定規が表示され測れる状態になる
これで寸法、位置を測れるようになりました。
ではこれから実際に紙に印刷しなくてもパソコン上だけで寸法、位置を測る方法を説明します。
(3)実際に測る作業をする
では実際に測っていきましょう。
測る方法は2つあります。
(3)-1 定規を使って測る方法
(3)-2 定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に
寸法を測る方法
最初に定規を使って測る方法から説明します。
(3)-1 定規を使って測る方法
定規を使うとPDFファイルの書面上に表示されているものを
同じタテ方向(上下方向)と同じヨコ方向(左右方向)
とで一度にまとめて寸法、位置を測りたいときに便利です。
・タテ方向(上下方向)の長さを測る
まずは定規でタテ方向(上下方向)の長さを測るときの手順を説明します。
①上端の定規が表示されているエリアにカーソルをもっていく。
②クリックをずっと押したままでカーソルを測りたい場所まで下にずらす。
(測りたい場所までドラッグする)
すると上端の定規のエリアから線が出てきて上下に動かせるようになる。
③測りたい場所まできたらクリックをはなす。
クリックをはなすと定規から出した線が固定されます。
タテ方向(上下方向)を測るために定規から出した線は左端の定規の目盛と照らし合わせることで
寸法、位置を測ることができます。
上の画像の例で説明すると線の位置はPDFファイルの上端から39mmであると測ることが
できました。
・ヨコ方向(左右方向)の長さを測る
次に定規でヨコ方向(左右方向)の長さを測るときの手順を説明します。
①左端の定規が表示されているエリアにカーソルをもっていく。
②クリックをずっと押したままでカーソルを測りたい場所まで右にずらす。
(測りたい場所までドラッグする)
すると左端の定規のエリアから線が出てきて左右に動かせるようになる。
③測りたい場所まできたらクリックをはなす。
クリックをはなすと定規から出した線が固定されます。
ヨコ方向(左右方向)を測るために定規から出した線は上端の定規の目盛と照らし合わせることで
寸法、位置を測ることができます。
上の画像の例で説明すると線の位置はPDFファイルの左端から17.5mmであると測ることが
できました。
もし、余計なものが表示されてしまった場合
定規以外のところでクリックすると矢印のような表示が現れます。
これを消す方法は2つあります。
・カーソルの動きに合わせて矢印のような表示が動く場合
・矢印のような表示が固定されて動かない場合
・カーソルの動きに合わせて矢印のような表示が動く場合の消す方法
⇒【右クリック】をしてメニューから[測定をキャンセル]をクリック
カーソルの動きに合わせて矢印のような表示が動く場合はこの方法で消せます。
・矢印のような表示が固定されて動かない場合
⇒その表示の動きが固定された時は直接その矢印のような表示の上にカーソルをおいて
【右クリック】して[削除]をクリック
矢印のような表示が固定されて動かない場合はこの方法で消せます。
(3)-2 定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に
寸法を測る方法
定規を使うとタテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)の長さ、位置を測ることができます。
しかし定規だけではナナメ方向の長さを測ることが出来ません。
具体例を挙げるとスキャンしたとき大幅にズレてしまったPDFファイルの書面上の表示されているものの長さを測りたいときに定規だけでは正確な寸法、位置を測ることができません。
ナナメ方向であっても書面上に表示されているものの長さ、位置を正確にミリメートル単位で測る方法が存在します。以下がその方法です。
・最初に確認すること
定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に寸法を測る方法を行う為には最初に確認しなくてはならないことがあります。
この確認をせずに測ってしまうと元データの用紙サイズ(スキャンした場合はスキャンした元原稿の用紙サイズ)で印刷したときの寸法とは異なる寸法が表示されていまいますので必ず確認しましょう。
①最初に画面上に表示されている「距離ツール」の「測定比率」が
「1mm=1mm」になっているかどうか確認する
もし「距離ツール」の「測定比率」が「1mm=1mm」になっていない場合または不明な場合
は以下の手順で設定しなおし、確認を行って下さい。
「距離ツール」の「測定比率」が「1mm=1mm」になっていない場合または不明な場合
⇒カーソルが「+」になっている位置で【右クリック】して
表示されたメニューの中から[測定比率と精度を変更]をクリック
「1mm=1mm」に設定する。
これで「測定比率:1mm=1mm」に設定することができます。
②測定タイプを「距離ツール」にする。
ここまでで最初に確認することは終了です。
次から実際に定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に寸法を測る方法を説明します。
・ナナメ方向を測る
ではここから実際に定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に寸法を測る方法を使って
ナナメ方向を測る方法を説明します。
①カーソル「+」を測りたい長さの部分の端までもっていきそこでクリックします。
すると矢印のような表示がカーソルの動きに合わせて伸び縮みするようになります。
②矢印のような表示がカーソルの動きに合わせて伸び縮みするようになったら
測りたい長さの部分のもう片方の端までカーソルを持っていきそこでクリックします。
するとさきほどまでカーソルの動きに合わせて伸び縮みしていた矢印のような表示は幅だけは固定されます。
しかし、1回クリックしただけで固定されるのはその寸法だけで、同じ寸法の幅を保ちながら並行にスライドさせることが可能です。
③矢印のような表示を表示させたい位置になったらもう1回クリック
すると完全に矢印のような表示は固定されて寸法が表示されます。
手順としては以上の①~③でナナメ方向を測ることができます。
以下はナナメ方向を測るときに発生する可能性があることへの対処法です。
②までの状態でやり直したい(消したい)場合
⇒【右クリック】をしてメニューから[測定をキャンセル]をクリック
これで矢印のような表示は消せます。
③の状態でやり直したい(消したい)場合
固定された矢印のような表示の寸法(○○mmの数字の部分)の上にカーソルをおいて
そこで【右クリック】
メニューから[削除]をクリック
これで消えます。
こんなときは?
矢印のような表示がタテ方向(上下方向)かヨコ方向(左右方向)にしか伸び縮みしない場合
⇒カーソルが「+」の状態のときに【右クリック】して[直交モードをオフにする]をクリック
これでナナメ方向にも伸び縮みするようになります。
これでナナメ方向にも伸び縮みするようになります。
・タテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)を定規を使わず個々に測る
※こちら「タテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)を定規を使わず個々に測る」から読まれた方は最初に画面上に表示されている「距離ツール」の「測定比率」が「1mm=1mm」になっているかどうか確認すして下さい。
確認の仕方はこの記事の「(3)-2 定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に寸法を測る方法」の「・最初に確認すること」に説明があります。
定規を使ってタテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)の長さ、位置を測る方法を説明致しましたが
実は「ナナメ方向を測る」で使った矢印のような表示を使ってタテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)を測ることができます。
しかし矢印のような表示でまっすぐにタテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)を測るにはそのままだとやりづらいです。
ですので設定を変更してタテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)まっすぐにしか矢印のような表示が動かないようにします。
・設定の変更の方法
カーソルが「+」の状態のときに【右クリック】をして出てきたメニューの中から
[直交モードをオンにする]をクリック
これでタテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)にしか矢印の表示は伸び縮みしなくなり正確に測りやすくなります。
こちらのタテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)にしか矢印の表示は伸び縮みしなくなる設定を解除したい場合のやり方は 「(3)-2 定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に寸法を測る方法」 の「・ナナメ方向を測る」「こんなときは?」に説明があります。
測り方の手順は
「(3)-2 定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に寸法を測る方法」
の「・ナナメ方向を測る」と同じです。
(4)測り終わったら最後は必ず画面キャプチャーをとっておく
(終了時にPDFファイルを「保存」をクリックしても長さ、位置を
測るために出した表示は保存されません!)
定規で測るために引いた線、寸法を測るために表示させた矢印のような表示はPDFファイルをとじると全部消えてしまいます。「保存する」をクリックしてとじたとしてもそれらは保存されません。
定規で測るために引いた線、寸法を測るために表示させた矢印のような表示を後で確認する為には
画面キャプチャー(スクリーンショット)をとって保存しておく必要があります。
実際に測ったPDFファイルの画面キャプチャー(スクリーンショット)をとるために次の3つを解説致します。
・画面キャプチャーをとる前にPDFの書面の範囲(拡大、縮小)調整する
・画面キャプチャ―をとる
・画面キャプチャーをオフィスソフト(ワード、エクセルなど)に貼りつける
・画面キャプチャーをとる前にPDFの書面の範囲(拡大、縮小)調整する
画面キャプチャー(スクリーンショット)をねらいどおりにとるためにPDFファイルを
1枚の画面にちょうどよい大きさに収まるように調整する必要があります。
必ず定規の線、目盛、矢印のような表示と寸法の数字が読めるような大きさ、範囲となるように調整しましょう。
後で見たとき寸法、位置関係が読み取れなかったら意味がありません。
調整の方法は以下の3通りあります。
※お使いのPDFリーダー、パソコンのメーカー、機種、設定などによっては以下の3通りの方法とも対応していない場合がありますのでご注意ください。
・PDFリーダーのボタンを使用する方法
・右クリックのメニューから選択する方法
・「Ctrl」キーを押しながらマウスのホイールを回す方法
・PDFリーダーのボタンを使用する方法
PDFリーダー上部の「-」「+」のボタンをクリックすることで大きさを調整できます。
・右クリックのメニューから選択する方法
カーソルが「+」になっている状態で【右クリック】
して表示されたメニューから各サイズをクリックでも大きさを調整できます。
・「Ctrl」キーを押しながらマウスのホイールを回す方法
Windowsのパソコンでホイール付のマウスをお使いであれば
「Ctrl」キーを押しながらマウスのホイールを回す で大きさを調整できます。
これで画面キャプチャーをとる範囲を定規の線、目盛、矢印のような表示と寸法の数字が読めるような大きさとなるように調整できました。
次は実際に画面キャプチャーをとる方法を解説します。
・画面キャプチャ―をとる
画面キャプチャー(スクリーンショット)をねらいどおりにとるためにPDFファイルを
1枚の画面にちょうどよい大きさに収まるように調整できたら次はその画面の画面キャプチャー
(スクリーンショット)を実際にとってみましょう。
画面キャプチャー(スクリーンショット)のとりかたはお使いのパソコンによって異なります。
Windowsのパソコンをお使いであればたいていの場合(例外もありますが)
とりたい範囲を画面に収めた状態で
「Print Screen」キーを押す
又は「Fn」キーを押しながら「Print Screen」キーを押す
の操作で画面キャプチャーをとることができます。
なおここまでの操作ではまだ画面キャプチャー(スクリーンショット)を保存できていません。
オフィスソフト(ワード、エクセルなど)にとった画面キャプチャー(スクリーンショット) を貼り付けを行って保存して初めて後で確認できる状態になります。
次はオフィスソフト(ワード、エクセルなど)にとった画面キャプチャー(スクリーンショット)
を貼り付ける方法を説明します。
・画面キャプチャーをオフィスソフト(ワード、エクセルなど)に貼りつける
画面キャプチャーをとる操作をした後「ワード」や「エクセル」などのオフィスソフトを開いた状態で「貼り付け」をすれば画面キャプチャーをとったときの画面をそのまま画像として保存できます。
・「貼り付け」の方法
「貼り付け」の方法はお使いのパソコン、オフィスソフトによって異なりますのでご注意ください。
WindowsのパソコンでMicrosoftの「ワード」「エクセル」をお使いの場合(例外もありますが)
①オフィスソフト(ワード、エクセルなど)を開いてとった画面キャプチャー(プリントスクリーン)
を貼り付けたい場所の左上にカーソルを表示させる。
②マウスで【右クリック】して出てきたメニューから「貼り付け」をクリック
又は
マウスで【右クリック】して出てきたメニューから「貼り付けのオプション」
→「貼り付け」又は「元の書式を保持」又は「図」をクリック
又は
「Ctrl」キーを押しながら「V」のキーを押す
という操作で貼りつけられます。
③画面キャプチャー(スクリーンショット)をオフィスソフトなどに貼りつけたら
必ず定規の線、目盛、矢印のような表示と寸法の数字が読めるか確認しましょう。
後で見たとき寸法、位置関係が読み取れなかったら意味がありません。
Microsoftの「ワード」「エクセル」などについている「図の圧縮」という機能は使用しない方が良いと思います。
オフィスソフト(ワード、エクセルなど)に貼りつけた場合の画像は拡大縮小可能です。
定規の線、目盛、矢印のような表示と寸法の数字が読めるかどうか拡大縮小可能可能して確認しましょう。
・オフィスソフト(ワード、エクセルなど)で貼り付けた画像を拡大縮小する方法
画像をクリックすると画像の周囲に小さな○が表示されます。
小さな○が表示されたら画像の左下の小さな○にカーソルを合わせるとカーソルが両矢印に変わります。
カーソルが両矢印に変わったらカーソルを動かしてみましょう。
貼り付けた画像の大きさが拡大したり縮小したりするはずです。
読み取れない場合は
「・画面キャプチャーをとる前にPDFの書面の範囲(拡大、縮小)調整する」
からやり直しが必要です。
保存する必要のある測ったPDFファイルの範囲をすべてを問題なく画面キャプチャー
(プリントスクリーン)をとって貼りつけられたらその貼りつけた側のファイルを保存して終了です。
目次
・注意事項
(1)紙に印刷しなくてもパソコンの画面上でPDFファイルの書面上に表示されているものの
印刷したときの寸法は測れる!
(2)測るための準備をする
(3)実際に測る作業をする
(3)-1 定規を使って測る方法
・タテ方向(上下方向)を測る
・ヨコ方向(左右方向)を測る
(3)-2 定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に寸法を測る方法
・最初に確認すること
・ナナメ方向を測る
・タテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)を定規を使わず個々に測る。
(4)測り終わったら最後は必ず画面キャプチャーをとっておく
(終了時にPDFファイルを「保存」をクリックしても長さ、位置を
測るために出した表示は保存されません!)
・画面キャプチャーをとる前にPDFの書面の範囲(拡大、縮小)調整する
・画面キャプチャ―をとる
・画面キャプチャーをオフィスソフト(ワード、エクセルなど)に貼りつける
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・注意事項
以下お含みおき下さいますようお願い致します。
注意事項その1:「Acrobat Reader DC」での操作を解説しております。
お使いのPDFリーダーや設定によっては出来なかったり
操作が異なったりしますのでご注意ください。
注意事項その2:ここで紹介する手順で測って得られた寸法はあくまでそのPDFファイルの元データの用紙サイズ(スキャンした場合はスキャンした元原稿の用紙サイズ)で印刷したときの寸法のことです。
元データ(スキャンした場合はスキャンした元原稿の用紙サイズ)とは異なる用紙サイズで印刷した場合はこちらの手順で測った寸法とは異なりますのでご注意ください。
元データの用紙サイズ(スキャンした場合はスキャンした元原稿の用紙サイズ)の大きさを確かめる方法は以下の2つの方法があります。
いずれの方法でも用紙サイズは寸法で「○○○mm×○○○mm」という形で表示されます。
・PDFファイルをAcrobat Reader DCで開いているときそのページの左下にカーソルをおくと左下に大きさが表示されます。
・[ファイル]→[プロパティ]→[概要]の「詳細情報」の欄の「ページサイズ」を見るでも確かめられます。
注意事項その3:寸法、位置を測り終わったらそのPDFファイルを閉じる前に画面キャプチャー(スクリーンショット)をとって下さい。
PDFを閉じた後で再びそのPDFファイルを開けても寸法、位置を測るために表示させた線や矢印のような表示は保存されませんのでご注意ください。(4)で詳しく説明致します。
(1)紙に印刷しなくてもパソコンの画面上でPDFファイルの
書面上に表示されているものの印刷したときの寸法は測れる!
PDFファイルの書面上に表示されているもの(文字列、線、枠、画像など)の印刷したときの寸法(大きさ、長さ)、位置を正確に測りたいときはありませんか?
実際に紙に印刷したものを定規で測るという方法を思い浮かべる方も多いと思いますが
実は紙に印刷しなくても正確にミリメートル単位で測る方法があります。
(2)測るための準備をする
PDFファイルをそのまま開いただけでは測れませんのでまず準備をする必要があります。
①画面左上の[ツール]をクリック
②[ものさし]をクリック
③[ものさしツール]をクリック
④カーソルが「+」になっている位置で【右クリック】して
表示されたメニューの中から[定規を表示]をクリック
⑤左端と上端に定規が表示され測れる状態になる
これで寸法、位置を測れるようになりました。
ではこれから実際に紙に印刷しなくてもパソコン上だけで寸法、位置を測る方法を説明します。
(3)実際に測る作業をする
では実際に測っていきましょう。
測る方法は2つあります。
(3)-1 定規を使って測る方法
(3)-2 定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に
寸法を測る方法
最初に定規を使って測る方法から説明します。
(3)-1 定規を使って測る方法
定規を使うとPDFファイルの書面上に表示されているものを
同じタテ方向(上下方向)と同じヨコ方向(左右方向)
とで一度にまとめて寸法、位置を測りたいときに便利です。
・タテ方向(上下方向)の長さを測る
まずは定規でタテ方向(上下方向)の長さを測るときの手順を説明します。
①上端の定規が表示されているエリアにカーソルをもっていく。
②クリックをずっと押したままでカーソルを測りたい場所まで下にずらす。
(測りたい場所までドラッグする)
すると上端の定規のエリアから線が出てきて上下に動かせるようになる。
③測りたい場所まできたらクリックをはなす。
クリックをはなすと定規から出した線が固定されます。
タテ方向(上下方向)を測るために定規から出した線は左端の定規の目盛と照らし合わせることで
寸法、位置を測ることができます。
上の画像の例で説明すると線の位置はPDFファイルの上端から39mmであると測ることが
できました。
・ヨコ方向(左右方向)の長さを測る
次に定規でヨコ方向(左右方向)の長さを測るときの手順を説明します。
①左端の定規が表示されているエリアにカーソルをもっていく。
②クリックをずっと押したままでカーソルを測りたい場所まで右にずらす。
(測りたい場所までドラッグする)
すると左端の定規のエリアから線が出てきて左右に動かせるようになる。
③測りたい場所まできたらクリックをはなす。
クリックをはなすと定規から出した線が固定されます。
ヨコ方向(左右方向)を測るために定規から出した線は上端の定規の目盛と照らし合わせることで
寸法、位置を測ることができます。
上の画像の例で説明すると線の位置はPDFファイルの左端から17.5mmであると測ることが
できました。
もし、余計なものが表示されてしまった場合
定規以外のところでクリックすると矢印のような表示が現れます。
これを消す方法は2つあります。
・カーソルの動きに合わせて矢印のような表示が動く場合
・矢印のような表示が固定されて動かない場合
・カーソルの動きに合わせて矢印のような表示が動く場合の消す方法
⇒【右クリック】をしてメニューから[測定をキャンセル]をクリック
カーソルの動きに合わせて矢印のような表示が動く場合はこの方法で消せます。
・矢印のような表示が固定されて動かない場合
⇒その表示の動きが固定された時は直接その矢印のような表示の上にカーソルをおいて
【右クリック】して[削除]をクリック
矢印のような表示が固定されて動かない場合はこの方法で消せます。
(3)-2 定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に
寸法を測る方法
定規を使うとタテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)の長さ、位置を測ることができます。
しかし定規だけではナナメ方向の長さを測ることが出来ません。
具体例を挙げるとスキャンしたとき大幅にズレてしまったPDFファイルの書面上の表示されているものの長さを測りたいときに定規だけでは正確な寸法、位置を測ることができません。
ナナメ方向であっても書面上に表示されているものの長さ、位置を正確にミリメートル単位で測る方法が存在します。以下がその方法です。
・最初に確認すること
定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に寸法を測る方法を行う為には最初に確認しなくてはならないことがあります。
この確認をせずに測ってしまうと元データの用紙サイズ(スキャンした場合はスキャンした元原稿の用紙サイズ)で印刷したときの寸法とは異なる寸法が表示されていまいますので必ず確認しましょう。
①最初に画面上に表示されている「距離ツール」の「測定比率」が
「1mm=1mm」になっているかどうか確認する
もし「距離ツール」の「測定比率」が「1mm=1mm」になっていない場合または不明な場合
は以下の手順で設定しなおし、確認を行って下さい。
「距離ツール」の「測定比率」が「1mm=1mm」になっていない場合または不明な場合
⇒カーソルが「+」になっている位置で【右クリック】して
表示されたメニューの中から[測定比率と精度を変更]をクリック
「1mm=1mm」に設定する。
これで「測定比率:1mm=1mm」に設定することができます。
②測定タイプを「距離ツール」にする。
ここまでで最初に確認することは終了です。
次から実際に定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に寸法を測る方法を説明します。
・ナナメ方向を測る
ではここから実際に定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に寸法を測る方法を使って
ナナメ方向を測る方法を説明します。
①カーソル「+」を測りたい長さの部分の端までもっていきそこでクリックします。
すると矢印のような表示がカーソルの動きに合わせて伸び縮みするようになります。
②矢印のような表示がカーソルの動きに合わせて伸び縮みするようになったら
測りたい長さの部分のもう片方の端までカーソルを持っていきそこでクリックします。
するとさきほどまでカーソルの動きに合わせて伸び縮みしていた矢印のような表示は幅だけは固定されます。
しかし、1回クリックしただけで固定されるのはその寸法だけで、同じ寸法の幅を保ちながら並行にスライドさせることが可能です。
③矢印のような表示を表示させたい位置になったらもう1回クリック
すると完全に矢印のような表示は固定されて寸法が表示されます。
手順としては以上の①~③でナナメ方向を測ることができます。
以下はナナメ方向を測るときに発生する可能性があることへの対処法です。
②までの状態でやり直したい(消したい)場合
⇒【右クリック】をしてメニューから[測定をキャンセル]をクリック
これで矢印のような表示は消せます。
③の状態でやり直したい(消したい)場合
固定された矢印のような表示の寸法(○○mmの数字の部分)の上にカーソルをおいて
そこで【右クリック】
メニューから[削除]をクリック
これで消えます。
こんなときは?
矢印のような表示がタテ方向(上下方向)かヨコ方向(左右方向)にしか伸び縮みしない場合
⇒カーソルが「+」の状態のときに【右クリック】して[直交モードをオフにする]をクリック
これでナナメ方向にも伸び縮みするようになります。
これでナナメ方向にも伸び縮みするようになります。
・タテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)を定規を使わず個々に測る
※こちら「タテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)を定規を使わず個々に測る」から読まれた方は最初に画面上に表示されている「距離ツール」の「測定比率」が「1mm=1mm」になっているかどうか確認すして下さい。
確認の仕方はこの記事の「(3)-2 定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に寸法を測る方法」の「・最初に確認すること」に説明があります。
定規を使ってタテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)の長さ、位置を測る方法を説明致しましたが
実は「ナナメ方向を測る」で使った矢印のような表示を使ってタテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)を測ることができます。
しかし矢印のような表示でまっすぐにタテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)を測るにはそのままだとやりづらいです。
ですので設定を変更してタテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)まっすぐにしか矢印のような表示が動かないようにします。
・設定の変更の方法
カーソルが「+」の状態のときに【右クリック】をして出てきたメニューの中から
[直交モードをオンにする]をクリック
これでタテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)にしか矢印の表示は伸び縮みしなくなり正確に測りやすくなります。
こちらのタテ方向(上下方向)とヨコ方向(左右方向)にしか矢印の表示は伸び縮みしなくなる設定を解除したい場合のやり方は 「(3)-2 定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に寸法を測る方法」 の「・ナナメ方向を測る」「こんなときは?」に説明があります。
測り方の手順は
「(3)-2 定規を使わずに書面上に表示されているもの個々に寸法を測る方法」
の「・ナナメ方向を測る」と同じです。
(4)測り終わったら最後は必ず画面キャプチャーをとっておく
(終了時にPDFファイルを「保存」をクリックしても長さ、位置を
測るために出した表示は保存されません!)
定規で測るために引いた線、寸法を測るために表示させた矢印のような表示はPDFファイルをとじると全部消えてしまいます。「保存する」をクリックしてとじたとしてもそれらは保存されません。
定規で測るために引いた線、寸法を測るために表示させた矢印のような表示を後で確認する為には
画面キャプチャー(スクリーンショット)をとって保存しておく必要があります。
実際に測ったPDFファイルの画面キャプチャー(スクリーンショット)をとるために次の3つを解説致します。
・画面キャプチャーをとる前にPDFの書面の範囲(拡大、縮小)調整する
・画面キャプチャ―をとる
・画面キャプチャーをオフィスソフト(ワード、エクセルなど)に貼りつける
・画面キャプチャーをとる前にPDFの書面の範囲(拡大、縮小)調整する
画面キャプチャー(スクリーンショット)をねらいどおりにとるためにPDFファイルを
1枚の画面にちょうどよい大きさに収まるように調整する必要があります。
必ず定規の線、目盛、矢印のような表示と寸法の数字が読めるような大きさ、範囲となるように調整しましょう。
後で見たとき寸法、位置関係が読み取れなかったら意味がありません。
調整の方法は以下の3通りあります。
※お使いのPDFリーダー、パソコンのメーカー、機種、設定などによっては以下の3通りの方法とも対応していない場合がありますのでご注意ください。
・PDFリーダーのボタンを使用する方法
・右クリックのメニューから選択する方法
・「Ctrl」キーを押しながらマウスのホイールを回す方法
・PDFリーダーのボタンを使用する方法
PDFリーダー上部の「-」「+」のボタンをクリックすることで大きさを調整できます。
・右クリックのメニューから選択する方法
カーソルが「+」になっている状態で【右クリック】
して表示されたメニューから各サイズをクリックでも大きさを調整できます。
・「Ctrl」キーを押しながらマウスのホイールを回す方法
Windowsのパソコンでホイール付のマウスをお使いであれば
「Ctrl」キーを押しながらマウスのホイールを回す で大きさを調整できます。
これで画面キャプチャーをとる範囲を定規の線、目盛、矢印のような表示と寸法の数字が読めるような大きさとなるように調整できました。
次は実際に画面キャプチャーをとる方法を解説します。
・画面キャプチャ―をとる
画面キャプチャー(スクリーンショット)をねらいどおりにとるためにPDFファイルを
1枚の画面にちょうどよい大きさに収まるように調整できたら次はその画面の画面キャプチャー
(スクリーンショット)を実際にとってみましょう。
画面キャプチャー(スクリーンショット)のとりかたはお使いのパソコンによって異なります。
Windowsのパソコンをお使いであればたいていの場合(例外もありますが)
とりたい範囲を画面に収めた状態で
「Print Screen」キーを押す
又は「Fn」キーを押しながら「Print Screen」キーを押す
の操作で画面キャプチャーをとることができます。
なおここまでの操作ではまだ画面キャプチャー(スクリーンショット)を保存できていません。
オフィスソフト(ワード、エクセルなど)にとった画面キャプチャー(スクリーンショット) を貼り付けを行って保存して初めて後で確認できる状態になります。
次はオフィスソフト(ワード、エクセルなど)にとった画面キャプチャー(スクリーンショット)
を貼り付ける方法を説明します。
・画面キャプチャーをオフィスソフト(ワード、エクセルなど)に貼りつける
画面キャプチャーをとる操作をした後「ワード」や「エクセル」などのオフィスソフトを開いた状態で「貼り付け」をすれば画面キャプチャーをとったときの画面をそのまま画像として保存できます。
・「貼り付け」の方法
「貼り付け」の方法はお使いのパソコン、オフィスソフトによって異なりますのでご注意ください。
WindowsのパソコンでMicrosoftの「ワード」「エクセル」をお使いの場合(例外もありますが)
①オフィスソフト(ワード、エクセルなど)を開いてとった画面キャプチャー(プリントスクリーン)
を貼り付けたい場所の左上にカーソルを表示させる。
②マウスで【右クリック】して出てきたメニューから「貼り付け」をクリック
又は
マウスで【右クリック】して出てきたメニューから「貼り付けのオプション」
→「貼り付け」又は「元の書式を保持」又は「図」をクリック
又は
「Ctrl」キーを押しながら「V」のキーを押す
という操作で貼りつけられます。
③画面キャプチャー(スクリーンショット)をオフィスソフトなどに貼りつけたら
必ず定規の線、目盛、矢印のような表示と寸法の数字が読めるか確認しましょう。
後で見たとき寸法、位置関係が読み取れなかったら意味がありません。
Microsoftの「ワード」「エクセル」などについている「図の圧縮」という機能は使用しない方が良いと思います。
オフィスソフト(ワード、エクセルなど)に貼りつけた場合の画像は拡大縮小可能です。
定規の線、目盛、矢印のような表示と寸法の数字が読めるかどうか拡大縮小可能可能して確認しましょう。
・オフィスソフト(ワード、エクセルなど)で貼り付けた画像を拡大縮小する方法
画像をクリックすると画像の周囲に小さな○が表示されます。
小さな○が表示されたら画像の左下の小さな○にカーソルを合わせるとカーソルが両矢印に変わります。
カーソルが両矢印に変わったらカーソルを動かしてみましょう。
貼り付けた画像の大きさが拡大したり縮小したりするはずです。
読み取れない場合は
「・画面キャプチャーをとる前にPDFの書面の範囲(拡大、縮小)調整する」
からやり直しが必要です。
保存する必要のある測ったPDFファイルの範囲をすべてを問題なく画面キャプチャー
(プリントスクリーン)をとって貼りつけられたらその貼りつけた側のファイルを保存して終了です。
2020-08-02 23:24
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